沖縄を魅了するクラフトビール醸造所、沖縄ブルワリー4選

サンサンと日差しが降り注ぐ南国・沖縄にはキンキンに冷えたビールが似合いますね。沖縄でビールと言えば「オリオンビール」が代表格ではありますが、ここ数年、沖縄でも小規模ながらビールを醸造するブルワリーが増えてきています。
今回は沖縄のいいものバイヤーがセレクトした、今推したい、クラフトビールの醸造所をご紹介します。

シンプルな考えで美味しいビールにこだわり続けることが大切。オーストラリアで出会ったニュージーランド出身のマイクさんと沖縄出身のダイキさんが作るこだわりのクラフトビールです。
うるま市には専用タップルーム「Bar Lady Bird」があり、こだわりのビールと美味しい食事を楽しめます。


お店のコンセプト「Make good beer(美味しいビールを作る)」を体現した定番7種は、どれを選んでも間違いなしの美味しさです。 中でも特におすすめしたいのが、ニュージーランド産ホップを100%使用した「New Zealand Pilsner」。 ピルスナーといえばスッキリ爽快なイメージですが、このビールはキレの良さに加え、柑橘の香りとコクが絶妙に調和し、しっかりとしたビールの味わいを楽しめます。 爽やかさと深みが同居した、まさに理想の一杯です。ぜひ味わってみてください!

那覇市壺屋にあるMAHOWBREWは、2024年6月にできたブルワリー。やちむん(焼き物)作りが盛んな壺屋でモノ作りの精神、品質に対する徹底的なこだわりと、奥に秘めた力強さをモットーにビールを作っています。


先日いただいた「Orodruin the Furious」は、原材料にフルーツを使っていないにもかかわらず、パッションフルーツやベリー、グレープフルーツのような豊かなフルーティーな香りと味わいが特徴で、まるで沖縄を感じる一杯でした! ラインナップが頻繁に変わるため、次に訪れた時にはまた飲めないかもしれないという少しの寂しさはありますが、その分、訪れるたびに他では味わえないフレッシュでフルーティーな新しいラインナップに出会える楽しみがあり、ワクワクとドキドキが止まりません。

那覇市首里にあるウォルフブロイでは原料に「麦芽」「ホップ」「酵母」のみを使用した麦芽率100%の本格ジャーマンスタイルクラフトビールを作っています。
ブルワリーにはロースタリーも併設されており、自家焙煎珈琲も味わえます。


沖縄のシンボル、首里城のふもとに広がる城下町にあるブルワリーです。 ここではドイツの伝統的なクラフトマンが、沖縄の歴史ある町並みの中で丁寧にビールを造っています。 お店に足を運べば、龍潭池と首里城の美しい景色も楽しめます。 また、「首里の風」や「首里イエロー」といった品名からも、首里の雰囲気を感じていただけます。 うちなーんちゅ(沖縄出身)バイヤーが自信を持っておすすめする逸品です。

沖縄市高原にあるCLIFF GARO BREWINGは、やんばるまででかけて採取した沖縄素材を使用したり、気心のしれた農家さんから直で仕入れた食材で季節限定ビールを作っています。
画家でもある醸造長がボトルラベルも手掛けており、それぞれキャラクター設定があるのだとか。


こんなビール飲んだことない!と、はじめて飲んだ時の衝撃が忘れらず、この美味しさを全国に届けたいと思い、取り扱いが決定しました! 丁寧に造られたビールは沖縄食材を使っていて、それぞれの食材の味わい、香りをじっくり楽しむことができます。 これぞアーティストが造るクラフトビール。 一番のお気に入りは定番のカミータイラーです! 沖縄在来種のミカン「カーブチー」の柑橘の香りとコリアンダーシードのスパイス感が口いっぱいに広がるホワイトエールです。

今回は沖縄のマイクロブルワリーを4箇所ご紹介しましが、沖縄では離島を含め多くのブルワリーが点在しています。沖縄にお越しの際はブルワリー巡りもおすすめです。
沖縄という土地をいかしたフレーバーやブルワーのこだわりと創造性で生まれた多様なビアスタイル、沖縄らしい個性が光るボトルラベルで選んでみるのもいいですね。

一般的なビールは大量生産を行うため、ブランドごとに一定の品質を保ち、どこでも同じ味が楽しめる「安定感」と比較的軽く、すっきりとした「飲みやすさ」を重視するのに対し、クラフトビールは小さな醸造所でこだわって作られるビールで、多様で個性的な味わいが特徴です。
ホップの種類や量、酵母の選択、発酵方法などを工夫し、フルーティーな香りや深い味わい、時には苦みや酸味の強いものまで幅広い味わいが楽しめます。 さらには、クラフトビールは地元の素材を活かした限定的な生産や季節ごとの味の変化など、個々の醸造所のこだわりやストーリーが反映されることが多く、飲む人にとって新鮮な発見や楽しみを提供しています。


